12月の祝日


Hanukkah(ハヌカ)

   ハヌカはユダヤ教の祝日で8日間続きます。12月のいつから始まるかはユダヤ教の暦によって決まります。2000年は12/21の日没から始まります。9本のろうそくを立てることの出来る燭台をメノーラと呼び、8日間ろうそくをつけていきます。9本のうち中央のろうそくの火から他のろうそくに火を移していきます。初日は中央のろうそくから左の一本に火をつけます。そして、このろうそくは吹き消したりせずに燃え尽きるまでそのままにしておきます。二日目は中央の一本と左の2本というように、8日間のハヌカが終わるまでに44本のろうそくを使うことになります。夜には御馳走をならべ、歌を歌ったり、どうしてハヌカをお祝いするに至ったかを語ったりするそうです。
   ハヌカの時に食べるものとしてはLatkes(ラックス)があります。これはマッシュポテトと玉ねぎのみじん切りを丸めてフライしたポテトパンケーキで、ハッシュドポテトのような感じで美味しかったです。普通はサワークリームかアップルソースをつけて食べるそうですが、ケチャップをつける方が美味しい気がします。手軽な冷凍ラックスはどこのスーパーにもありました。
   ハヌカの時子供たちは、毎晩プレゼントまたはお金をもらいます。そして、dreidel(ドゥレイデル)というコマを回してゲームをします。息子の幼稚園でも、ラックスを食べ、ドゥレイデルを作り、ハヌカをお祝いしたようです。そしてコインの形をしたチョコレートをもらってきました。店頭ではハヌカに関する商品がたくさん並びます。ユダヤ人はクリスマスツリーもリースも飾りません。この時期、NYにはいかに多くのユダヤ人がいるかを実感します。


Christmas(クリスマス)

   日本人もよく知っているクリスマスですが、クリスマスにクリスマスケーキを食べるのはどうも日本で作られた習慣のような気がします。日本食料品店以外のお店で、クリスマスケーキの予約をしているという表示を見たことはありません。アメリカ人はクッキーを焼く人が多いそうで、またスーパーでもいろとりどり(赤、緑、青といった原色)のクッキーを売っています。そして、お店ではサンタクロースや雪だるまなどの形をしたクッキージャーを売っていることからもクッキーを食べる人が多いのでしょう。モールなどあちこちでサンタクロースと写真を撮るというイベントがあり、いつも長蛇の列です。


Kwanzaa(クワンザ)

   アフリカの祝日で、クワンザとはスワヒリ語で「統一」という意味のようです。比較的新しく作られた祝日で、12/26〜1/1の7日間続きます。ろうそくを7本立てるのですが、真ん中に黒いろうそく、左に緑色のろうそくを3本、右に赤いろうそくを3本立てます。1日目は黒いろうそくに灯を点し、2日目は赤、3日目は緑、4日目は赤というように7日目には全てのろうそくに火をつけます。7日間それぞれ一日ごとに教えが決まっていてその教えに基づいて生活をします。そして「マザオ」(野菜や果物を入れたボウル)も置きます。幼稚園ではクワンザのことも学び、各自家から持ってきた果物で先生がフルーツサラダを作り、みんなで食べたようです。

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