パスオーバーはユダヤ教の祝日で8日間続きます。毎年祝日の日は変わりますが大体イースター前となるようです。地域によって異なりますがニューヨーク州の学校はパスオーバーからイースターまで10日ほどの春休みとなります。
大昔、ユダヤ人はエジプトで奴隷として扱われていました。ある日、ユダヤ人のモーゼは「ファラオ(エジプトの王)のところへ行ってユダヤ人をエジプトから出させてもらいなさい。」という神の声を聞きました。そこでモーゼはファラオのところへ行きお願いしましたが、拒否されてしまいました。そこで、神はエジプトの人々にいろいろな嫌がらせをしましたが、なかなかファラオは許可しません。神はとうとうユダヤ人達に家のドアの上に羊の血をつけるよう言いました。その晩神は全てのエジプト人の長男を殺していったのです。しかし、神はユダヤ人の家のドアは開けずに通り過ぎました。これが、パスオーバーの名前の由来です。その後ついにファラオはユダヤ人がエジプトを出ることを許可しました。ユダヤ人はモーゼの後を追って東に向かいました。皆あまりに急いでいたのでパンを発酵させる時間もありませんでした。ファラオはやはり奴隷は必要だと考え、兵士達に後を追わせました。神は紅海に道を作りユダヤ人はそこを渡りました。ファラオと兵士達がユダヤ人を追って紅海に来ると、道がなくなり皆溺れ死んでしまいました。
こうしてユダヤ人は毎年パスオーバーの初日と二日目の日没にユダヤ人の歴史を思い出します。これを
Seder(シーダー)といいます。皆一番いい服を着、男性はyarmulkes(ヤマカ)と呼ばれるまるいキャップを頭に載せます。テーブルには大きな羊の骨、”Matzo”というイースト菌のないパン、茹で卵、ハーブ、塩水、そしてワインを並べ、みんなで"Haggadah"(ハガダ)というパスオーバーについて記された本を読みます。
キリストが亡くなったとされる日。会社によっては休みとなる。
キリストがグッドフライデーから三日目に生き返ったとされる日。このイースターサンデーにはキリスト教徒は皆きれいな服を着て教会に行きます。イースター前に花を植えたり、新しい生命の象徴でもありイースターのシンボルにもなっている「ひよこ」、「たまご」、「うさぎ」といった飾りで家を飾り付けます。イースターバニーはきれいな色のたまごやキャンディーでいっぱいのかごをたくさん隠しているという言い伝えがあり、イースターの朝に子供達は親が前もって家の中に隠しておいたかごを探します。子供達はゆで卵に色をつけ、その卵で丘の上まで転がしたり(ワシントンDCのホワイトハウスで行われるイースターエッグロールが有名)、イースターエッグ探しやジェリービーン探しをします。イースターサンデーの晩にはターキーのご馳走を食べるようです。