アメリカの風景1

息子は「機関車トーマス」が大好き。アメリカ国内で一年のうち何回かトーマスに乗れるイベントがある。私たちは6月10日、ペンシルヴァニア州のStrasburgという鉄道が1832年から走っている歴史のある町でのイベントに行った。車で片道およそ5時間。その上、トーマスに乗るチケットを買うために1時間ほど列に並び、次にトーマスに乗るために30分ほど並んだ。その日は真夏並みの暑さ(32℃)で親子ともにぐったりだった。しかし、息子はトーマスに乗ると大喜びで、時々トーマスをフェイスペインティングしてもらったことを今でも思い出している。 この写真はクルーズ船上から撮ったもので、ポートワシントンの出島と呼ばれる"Manhasset Isle"からリバティクルーズが5月から10月まで出いる。これはリバティアイランドの自由の女神の前でUターンして戻るという4時間のクルーズで食事はビュッフェ、バンドの演奏もあり、なかなか楽しめた。ちなみに、ブルックリンブリッジのたもとにある「リバーカフェ」という美しい夜景が見られる有名なレストランの前を通るので、同じ夜景が楽しめる。 7月29日、メッツ対カーディナルスの試合を”Shea stadium”(シェイと発音するのが正しい)で観戦した。何本もホームランが出て、結局メッツが勝った。それよりも興味深かったのは試合の7回表終了後、観客がずっと座りっぱなしで疲れないようにという配慮(?)からか”Take me to the ball game”という歌を立って歌ったり、スクリーン上でのゲーム、そしてゴーストバスターズのようなバズーカ砲を持ってTシャツを観客に発射するなど、エンターテイメンととして十分楽しめるよう工夫されていることだった。途中何度か”Charge”(「がんばれ」という意味らしい)と掛け声をかけるようスクリーンに指示が出たが、観客はみなあまり大声で言わないのが不思議だった。
マサチューセッツ州のタングルウッドに2回行った。家から片道約4時間。タングルウッドと言えば小沢征爾指揮のボストン交響楽団が演奏する6月末〜8月下旬のタングルウッド音楽祭が有名である。ここの野外音楽場では屋根付きの座席と芝生席があり、12歳以下の子供がいる家族は芝生席で音楽を楽しむことができる。ブランケットやパラソル、ビーチチェアなどを広げ、優雅にワインを飲みながら食事をしている人もいれば、昼寝をしている人、子供とキャッチボールをしている人など様々。5歳以下の子供がいるとステージからかなり離れたところに座ることになるが、本物の音楽を聴きながらピクニックができると思えば贅沢な気分が味わえる。大人$14、12歳以下は無料。 8月下旬、今年初めて泳ぐことのできるビーチに行った。NYで有名なJones Beachだ。ロングアイランドの南にある細長い島でそれ自体がビーチなのでとても広く、6ヶ所ほどに区切られている。まず日本と違うのは、ゴミがないことと静かなこと。海の家はなく、トイレ、シャワー、更衣室そして軽食を売っているところが一つの建物に入っている。その建物がビーチから遠いためみんなその近くのテーブルで食べていた。その建物から海まで真直ぐ歩いても10分くらい。こんなに距離のある浜辺は今まで見たことがない。海に到着するまでにごみ箱がたくさんあった。だからきれいなのだろう。そしてビーチの入り口の注意書きにはラジオ禁止となっていた。

アメリカの風景