ポザーダに泊まるポルトガル

1999/3/25〜4/1、6泊7日でポルトガルに行ってきました。なぜポルトガルなのか?それは、TAPポルトガル航空のニューヨーク・リスボン間の往復チケット2名分を会社のクリスマスパーティーのくじ引きでもらったからです。

といっても2歳2ヶ月の子供を抱えての初の海外旅行。子連れだと高級レストランで食事もできず、又観光といっても美術館などでゆっくり鑑賞もできないのは間違いありません。そこで、せっかく飛行機代も浮いたことだし、泊まるホテルにはこだわろうと計画を立てました。

ポルトガルにはお城や修道院がたくさんあり、現在ではそれらが改装されてポザーダと呼ばれ、誰でも泊まれるホテルとなっています。この旅行では、宮殿ホテルのブサコ・パレス・ホテル、そして数あるポザーダの中でもオススメとされているエストレモス、エヴォラのポザーダに泊まりました。(中でも人気の高いオビドスのポザーダはもともと客室が少ないため予約が取れませんでした。)どこもアンティークでまとめられていてゴージャスな雰囲気の割には、朝食もついているので値段は安いです。

ポルトガルは北海道と四国を足したほどの小さな国であり、また子供もいるため移動手段はレンタカーにしました。

行ってから気がつきましたが、物価が本当に安くので驚きました。また、ニューヨークから一番近いヨーロッパ(片道6時間半)なので西海岸に行くのと変わらず、時差ボケも大人はそれほど気になりませんでした。

文中の金額は全てUSドルです。

空港のAvisで借りた三菱ミラージュ。ヨーロッパではマニュアル車が当たり前。道が狭いので小さい車しかない。右側走行には慣れていたが、坂の多い地形のため初めの頃ギアで苦労した。チャイルドシートもつけて、一週間で約$140。 ブサコ国立公園内にあるブサコパレスホテル。コインブラから北へ約30キロ。カルロス1世により1907年に完成したこの宮殿は、まもなく王制が廃止されたため王宮としてほとんど使われることはなかったようだ。 建物の外側の回廊のアズレージョ(青い装飾タイル)。アズレージョはポルトガルの芸術。
階段の上には騎士の鎧が立っている。階段脇のアズレージョには戦いの様子が描かれている。又、ホテルの廊下やロビーなど至る所に古くて高そうな調度品が置かれている。セミスイートの客室は狭くちょっと暗めだが、朝食込みで約$190。 エントランスホール。このホテルのレストランでディナーを取ろうとしたが、スープの途中で子供がぐずり、やむなく部屋で食事をすることにした。そして部屋に食べかけのスープもワインも全て運んでくれ、気持ちよく対応してくれた。 エストレモスの丘の上に立つポザーダの前で。13世紀のお城。16世紀にはヴァスコ・ダ・ガマがマヌエル1世に謁見したという。エントランスホール、廊下などにアンティークの調度品が置かれている。サービスは極めて良かった。
宿泊客のみが上に登ることのできる城の塔(27m)から見た城下町の様子。ポルトガル東部のアレンテージョ地方の小さな町エストレモス。コルク樫やオリーブ畑で囲まれている。城周辺の丘の上の町は13世紀以来変わっていないと言われる。 私たちの泊まったスイートルーム。客室のインテリアはそれぞれ異なる。私たちの部屋はブルーと金でまとめられていた。朝食込みで約$150。ディナー(ルームサービス)で食べた豚肉とあさりを炒めたアレンテージョ地方の料理がとても美味しかった。 エヴォラのポザーダの前で。アレンテージョ地方の中心でローマ時代の城壁に囲まれた町エヴォラ。由緒あるエヴォラ大学があり、学生が多く活気であふれている。一番気に入った町。15世紀に建てられたロイオス修道院の一部がポザーダとなっている。
私たちの泊まったスイートルーム。ロビーや廊下には、アンティークの壷や調度品がおかれ、客室内はピンクと金でまとめられたゴージャスなリビングルームだった。 天蓋付きのベッドのある寝室。他に中庭を見下ろせるテラスもついている。朝食付きで約$150。


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